現代ピアノ奏法
大きく見せなくていい

舞台映えする人というのはいるものだ。ピアノに向かった瞬間、何だか身体が大きく見えるような人。 自分の体格や見た目が、とにかく線が細いのはわかっているが、それが舞台上での存在感のなさに繋がっていないかな、と気にして、舞台に […]

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自己紹介
なぜ、東大卒がピアノの道に?

めちゃくちゃよく聞かれます。 これ、話せば長くなるんですが、一言でいえば 「ピアノが、一番自分の中で伸びしろのある分野だと思ったから。」「プロ意識をもって一生涯、胸を張ってできる仕事はこれしかないと思ったから。」 という […]

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現代ピアノ奏法
岡本太郎的なるもの

芸術は爆発だ。 岡本太郎の「自分の中に毒を持て」は私のバイブル的な書物だが、現代ピアノ奏法にも岡本太郎的なるものを多く発見することができる。 極端を恐れず、思いっきりやってみる。自分の限界を考えず、つねに挑む。ダメなら、 […]

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現代ピアノ奏法
空気と溶けるように

この前広い会場で管楽器(クラリネット)とアンサンブルする機会があった。 管楽器は、音が空気と溶けるとはどういうことかを教えてくれる。 伴奏をする際には、いつも以上に空気と溶け込むように意識して演奏する。 打楽器ピアノと管 […]

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現代ピアノ奏法
基音の過剰に気づける力

基音と倍音、両者のバランスを考えながら弾いても、たいていの場合、基音が勝ちすぎている。 基音が勝ちすぎていると、塩気の多い味噌汁みたいでくどい演奏になる。 でもその味に慣れていると、基音がなくなった時に何か物足りなく感じ […]

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現代ピアノ奏法
「最短距離」は最短ではない

遠い跳躍や、ポジション移動の時に、「鍵盤から鍵盤へ最短距離で移動して準備しましょう」と言われたことはないだろうか? 自分もよく言われてきた。それで、次の鍵盤へすごいスピードで平行移動し、たどり着いたことを確認して打鍵を始 […]

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現代ピアノ奏法
ゆっくり練習恐怖症、なぜこわい?

ゆっくり練習をしなさい!と言われ、遅いテンポで練習することはよくあるだろう。 私はこのゆっくり練習が大嫌いを通り越し、恐怖症だった。レッスンで「ここ弾けてないけど、ゆっくり練習した?」と聞かれるたびに、曖昧な返事を繰り返 […]

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現代ピアノ奏法
姿勢をよくしよう、と考えなくていい

姿勢をよくしよう、として意気込んで弾き始める。でも、途中で自分の姿勢が悪くなっていることに気づいては、またハッとして直す。それでも数分後には戻っている。 こんなことを繰り返してきました。しかし、そんなエンドレスループも少 […]

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現代ピアノ奏法
自分は自分であり、他の誰でもない

このことに気づけるのに長らく時間がかかった。 自分は自分であり、名演奏家や他のピア二ストと比較しても意味がない。 比較してしまうなら、なんでそんなに比較してしまうのかよく考えるべき。それは自信がないからだと思う。 かつて […]

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現代ピアノ奏法
鍵盤を目的地にしない

ピアノに向かっていると、どうしても「自分」対「鍵盤」という構図ができてくる。 鍵盤を鍵盤ととらえないで何か別の物体だと思ってみたらうまくいくかもしれない。たとえば、鍵盤は多少浮き沈みのある床だと思ってみたらどうだろう。鍵 […]

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